〜不安を抱えたままでも、一歩踏み出していい理由〜
はじめに|「投資が気になるけど、福祉職の自分には無理かも…」と思っているあなたへ
「投資ってお金がある人がやるものでしょ?」
「福祉の給料で、投資なんて余裕ない…」
「失敗したら生活が終わりそうで怖い」
これは、かつての私自身の正直な気持ちです。
福祉の仕事はやりがいがある一方で、収入が急に増えることは少なく、将来への不安を感じやすい仕事でもあります。
それでも今、はっきり言えるのは――
**「福祉職だからこそ、投資を知っておいた方がいい」**ということです。
ただし、やみくもに始めるのは危険です。
だからこそ今回は、**福祉職が投資を始める前に“絶対に知っておくべき5つのこと”**を、できるだけやさしく、現実的にお伝えします。
① 投資は「お金を増やす技術」ではなく、「人生を守る仕組み」
多くの人が、投資=「増やすもの」「儲けるもの」と考えがちです。
もちろんそれも間違いではありません。ですが、福祉職にとっての投資の本質は少し違います。
福祉の仕事は、
- 心身の負担が大きい
- 突然、体調やメンタルを崩すことがある
- 急に働き方を変えざるを得ないことがある
こうした「不確定要素」がとても多い仕事です。
だからこそ投資は、**お金を増やすための道具というより、「人生の保険」「逃げ道を作る仕組み」**として考えるほうが、実はしっくりきます。
もし仮に、
- しばらく働けなくなっても
- 給与が一時的に下がっても
「少しでも自分を支えてくれる資産」があれば、人生は一気に詰みにくくなります。
投資とは、夢を見るためのものではなく、安心して生きるための土台づくりなのです。
② 「余剰資金じゃないと投資してはいけない」は本当
これは本当に、何度でも強く伝えたいことです。
生活費に手を出して投資してはいけません。
借金して投資してはいけません。
福祉職の投資は、ギャンブルとは正反対の考え方が必要です。
目安としては、
- 毎月なくなっても生活が壊れないお金
- 失っても眠れる金額
- 最悪ゼロになっても家庭に影響しない範囲
この条件をすべて満たしたお金だけで行うのが鉄則です。
また、投資の前に必ず用意しておきたいのが
**「生活防衛資金(現金で6か月〜12か月分の生活費)」**です。
これがあるだけで、
- 転職に踏み切れる
- 休職しても焦らない
- 家族の急なトラブルにも対応できる
投資の前に、まずは**「現金の安心」**。
これは、どんな投資本よりも大切な基礎です。
③ 福祉職がやってはいけない投資パターン
投資には向き不向きがあるというより、
**「福祉職が特にやってはいけない型」**があります。
代表的なのがこの3つです。
❌ 一発逆転型
「これで人生変えたい」「一気に増やしたい」という気持ちが強すぎると、冷静さを失います。
レバレッジ、短期売買、怪しい儲け話は要注意です。
❌ 情報に振り回される型
SNSやYouTubeを見て、
「今はこれが熱い!」
「この銘柄は絶対!」
と乗り続けると、ほぼ確実に疲れます。
❌ 生活と投資がごちゃ混ぜ型
「含み損が気になって仕事に集中できない」
これが一番つらい状態です。
投資は生活の“外側”に置いておかないと、心が壊れます。
福祉職の投資は、
シンプル・分散・長期・放置気味が正解に近いです。
④ 「少額×長期×分散」が福祉職の最適解
福祉職に合った投資スタイルはとてもシンプルです。
- ✅ 毎月1,000円〜5,000円でもOK
- ✅ 10年、20年スパンで考える
- ✅ 1つに集中しすぎない
たとえば、
- インデックス投資
- 配当株
- ビットコインなどの少額積立
これらを組み合わせて、ゆっくり育てるイメージです。
福祉の仕事は、短距離走ではなく長距離走。
投資も同じです。
今すぐ結果が出なくても、「続けられていること」そのものが最大の成果になります。
⑤ 最大の敵は「相場」ではなく「自分の感情」
多くの人が、投資で失敗する理由はとても単純です。
- 上がったら欲が出る
- 下がったら不安になる
- 暴落すると全部売りたくなる
これは、知識の問題ではなく感情の問題です。
特に福祉職は、
- 日頃から感情を使う仕事
- 気力を消耗しやすい
- ストレスを抱えやすい
こうした特徴がある分、投資でまで心を削られると本当にしんどくなります。
だからこそ大切なのは、
✅ 価格を毎日見ない
✅ ルールを先に決める
✅ 期待しすぎない
「投資は“感情を乗せない作業”」
この距離感を保つことが、長く続ける最大のコツです。
それでも、なぜ福祉職は投資を学んだほうがいいのか?
ここまで読むと、
「やっぱり投資って難しそう…」
「やらない方が安全なのでは…?」
そう感じた方もいるかもしれません。
ですが、今の時代は――
- 物価は上がり
- 税金は増え
- 年金は不透明
- 給料は急に上がらない
という環境です。
つまり、「何もしないこと」自体が、すでにリスクになっている時代なのです。
投資は怖いものではありません。
正しく距離を取れば、
福祉職の人生を“壊すもの”ではなく、“守るもの”になります。
まとめ|福祉職が投資を始める前に知っておくべき5つのこと
最後に、今日の内容をまとめます。
1️⃣ 投資は「儲けるため」ではなく「人生を守るため」
2️⃣ 生活費・借金での投資は絶対NG
3️⃣ 一発逆転型・情報依存型は危険
4️⃣ 少額・長期・分散が福祉職の最適解
5️⃣ 最大の敵は「相場」ではなく「感情」
この5つさえ守れれば、投資はあなたの敵にはなりません。
おわりに|福祉職こそ、お金に無知でいなくていい
福祉の仕事は、人の人生を支える仕事です。
でも、自分の人生を守る仕組みまで誰かが用意してくれるわけではありません。
だからこそ、
- 小さく
- ゆっくり
- 無理なく
お金の世界に一歩だけ足を踏み入れてみる。
それだけで、未来への見え方は少しずつ変わっていきます。
そんな私も最初は一発当ててやろうと短期投資を実施して、最初に20万円の損失を出しました。それから2年程怖くなり投資に参加すらできませんでした。ただ、その経験から改めて株や投資について学び、長期投資が自分には合っていると感じています。
福祉職が、安心して長く働き続けるために。
投資は「特別な人のもの」ではなく、
“不安を抱えた普通の人のための道具”でもあると、私は思っています。


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