福祉職の節約術【パート3】

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福祉職が“詰まない”ための家計リスク管理|不安を減らして、安心して働き続けるために

■ はじめに|「ちゃんと働いているのに、将来が不安」はあなただけじゃない

福祉の仕事って、本当にやりがいがありますよね。
誰かの人生や日常に関われて、「ありがとう」と言ってもらえる仕事。
だけどその一方で、こんな気持ちになることはありませんか?

  • 「このまま働き続けて、生活は大丈夫かな…」
  • 「急な出費があったらどうしよう」
  • 「体を壊して働けなくなったら詰むかも…」

これは決して、あなたが弱いから不安になるわけではありません。
**福祉職という仕事そのものが、もともと「お金の不安を抱えやすい構造」**になっているからです。

パート1では「基本的な節約」
パート2では「節約+増やす」
そして今回のパート3は、

福祉職が“詰まない”ための家計リスク管理

がテーマです。

節約や貯金だけでは守れない
「もしも」の時の備えを、やさしく・現実的にお話ししていきます。


■ そもそも「家計が詰む瞬間」ってどんな時?

いきなり怖い話に聞こえるかもしれませんが、
実際に家計が一気に苦しくなるきっかけは、たいていこの3つです。


✅ ① 病気・ケガで働けなくなった時

福祉の現場は、腰・肩・メンタル…
どこかを痛めやすい仕事でもあります。

  • 腰痛で休職
  • メンタル不調で長期休み
  • 家族の看病で仕事ができない

こうなった瞬間、
収入が一気にゼロ or 半分以下になることも珍しくありません。


✅ ② 家族のライフイベントが一気に重なった時

  • 子どもの入学
  • 車の買い替え
  • 引っ越し
  • 親の介護

1つならなんとかなる出費も、
2つ、3つ重なると一気に家計を圧迫します。


✅ ③ 「なんとかなる」で放置してきたツケが来た時

  • 貯金ゼロ
  • 保険の内容を把握していない
  • 支出の全体像を見ていない

この状態でトラブルが起きると、
取り返すのに何年もかかってしまいます。


■ 家計リスク管理って、むずかしいことじゃありません

「リスク管理」と聞くと、
なんだか難しくて専門的に感じますよね。

でも実は、福祉職の家計リスク管理はとてもシンプルです。


✅ 基本はこの3つだけ

1️⃣ 生活防衛資金を持つ
2️⃣ 大きな出費に備える
3️⃣ 収入が止まった時の準備をする

これができていれば、
“いきなり詰む”リスクはほぼなくなります。


■ ① まず最優先「生活防衛資金」はどこまで必要?

生活防衛資金とは、
**「働けなくなっても、しばらく生活できるお金」**のことです。

✅ 目安はこれ

  • 独身 → 生活費の 3〜6か月分
  • 家族あり → 生活費の 6〜12か月分

たとえば、

  • 毎月の生活費が18万円なら
    → 6か月分で約110万円

最初は「え、そんなに無理…」と思って大丈夫です。
いきなり100万円を目指さなくてOKです。


✅ 最初の目標は「30万円」

  • 冷蔵庫が壊れた
  • 車が急に故障した
  • 冠婚葬祭が続いた

こういった**“ちょっとした危機”は30万円でかなり防げます。**

まずは、

✅ 「口座に30万円ある状態」をつくる

ここを最初のゴールにしましょう。


■ ② 福祉職ほど「大きな出費の波」を意識したほうがいい理由

福祉職は「毎月の給料が大きく増えにくい」という特徴があります。
だからこそ、

✅ 急な出費
✅ 定期的な大きな出費

この2つにとても弱いんです。


✅ 意外と多い「年に一度の大出費」

  • 車検:10〜15万円
  • 税金:数万〜十数万円
  • 保険の年払い
  • 家電の買い替え

これらは「突然」ではなく、
**ほぼ毎年やって来る“予測できる出費”**です。


✅ ここで大事なのは「分けて貯める」こと

おすすめなのが、

  • ✅ 車関連用口座
  • ✅ 税金用口座
  • ✅ イベント用口座

のように、目的別に少しずつ分けて積み立てる方法です。

毎月3,000円ずつでも、

  • 年間36,000円
  • 3年で10万円以上

「え、もうこんなに?」と、
不思議なくらい楽になります。


■ ③ 本当に怖いのは「収入が止まること」

福祉職にとって一番のリスクは、正直ここです。

✅ 働けなければ、収入は止まる

だからこそ考えたいのが、

  • 病気のとき
  • ケガのとき
  • メンタル不調のとき

の「お金の流れ」です。


✅ 傷病手当金は、福祉職の命綱

会社の健康保険に入っていれば、

  • 最長1年6か月
  • 給料の約3分の2

が支給される「傷病手当金」があります。

でも、

  • 申請方法を知らない
  • いくらもらえるか知らない

という人がとても多いのが現実です。

👉 これは一度、必ず自分の勤務先の制度を確認しておきましょう。


✅ 保険は「入りすぎ」が一番危ない

不安が強い人ほど、
医療保険・がん保険・収入保障保険…
どんどん増えていきがちです。

でも実際は、

✅ 公的保障
✅ 傷病手当金
✅ 生活防衛資金

この3つがあれば、
高額な民間保険はほとんど必要ありません。

この事実を知らずに次々と保険はあればあるほど良いと思うのは、情報不足です!慌てず少しずつ勉強をおすすめします!


■ ④ 福祉職の家計不安は「情報がない」ことが原因なことも多い

これまでたくさんの福祉職の方とお話してきて、
強く感じることがあります。

それは、

「お金が足りない」より
「お金の情報が足りない」

という状態の人が、とても多いということです。

  • 制度を知らない
  • 選択肢を知らない
  • 比較しない

それだけで、
本当は防げた不安を抱え続けてしまいます。


■ ⑤ 家計リスク管理は「将来の自分へのやさしさ」

節約も、貯金も、投資も、保険も、
全部めんどくさいですよね。

でもこれって、

✅ 未来の自分が困らないように
✅ 今の自分が手を差し伸べている行動

でもあるんです。

今はまだ元気で働けていても、
5年後、10年後は誰にも分かりません。

だからこそ、

  • 少しの貯金
  • 少しの情報収集
  • 少しの備え

これだけで、将来の安心感は大きく変わります。


■ まとめ|福祉職が“詰まない”ために今日できること

最後に、今日からできることをまとめます。


✅ 今日からできる5つのチェック

  • □ 貯金30万円を目標にしている
  • □ 車検・税金用の積立を始めている
  • □ 傷病手当金の仕組みを理解している
  • □ 保険の内容を把握している
  • □ 家計の全体像を月1回は見ている

全部できていなくても大丈夫です。
1つずつでOKです。


■ 最後に|安心して働き続けるために

福祉の仕事は、人の人生を支える仕事です。
でもその前に、
あなた自身の生活と心が守られていなければ続けられません。

家計リスク管理は、
「お金のため」ではなく、
**「あなたが安心して福祉の仕事を続けるための土台」**です。

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