■ はじめに|「節約しないと生きていけない」のが福祉業界のリアル
福祉職として働いていると、多くの人が一度はこう感じたことがあるはずです。
- 「忙しいのに給料が増えない」
- 「ボーナスが少なすぎる」
- 「物価だけどんどん上がる」
- 「貯金どころか毎月ギリギリ」
私自身、生活介護・就労支援・放課後等デイなど現場で15年以上働いてきましたが、節約なしでは資産形成は不可能だと痛感してきました。
前回の「福祉職の節約術パート1」では、
- 固定費の見直し
- 食費の管理
- スマホ代・保険の削減
など、まず最初にやるべき王道の節約をお伝えしました。
今回はその続編として、
✅ 現場職員でも無理なく続けられる「実践型節約」
✅ 気づきにくい「隠れ固定費」
✅ 節約と同時にお金を増やす考え方
まで一歩踏み込んで解説します。
■ 節約の本質は「我慢」ではなく「仕組み化」
まず大前提として、
節約は意志の力でやるものではありません。
- 今日だけ我慢
- 今月だけ節約
これは100%失敗します。
成功する人は必ず
✅ 自動化
✅ 見える化
✅ 先取り
この3つをセットで行っています。
■ ① 福祉職こそ「先取り貯金」が最強な理由
福祉職は多くの場合、
- 給料が大幅に伸びにくい
- 残業代が読めない
- 夜勤やシフトで収入が変動する
このような不安定さがあります。
だからこそ、
「余ったら貯金」では一生お金は貯まりません。
✅ 正解はこれ
給料日に「先に貯金を引き抜く」
具体的には、
- 給料日翌日に
- 別口座へ
- 自動振替
これだけです。
▶ おすすめ金額
- 手取り20万円 → 1〜2万円
- 手取り25万円 → 2〜3万円
- 手取り30万円 → 3〜5万円
最初は無理のない金額でOKです。
大切なのは「金額」よりも「習慣」。
■ ② 福祉職が見落としがちな「隠れ固定費」5選
固定費というと、
- 家賃
- スマホ代
- 保険
を思い浮かべがちですが、実はもっと厄介な固定費が潜んでいます。
✅ 1. サブスク(動画・音楽・アプリ)
- YouTube Premium
- Netflix
- Amazonプライム
- 学習アプリ
- 編集ソフト
毎月1,000〜2,000円の積み重ねが年間2〜3万円になります。
👉 半年使っていないサブスクは即解約でOK。
✅ 2. コンビニ習慣
- 夜勤明け
- 送迎の合間
- 休憩中
福祉職はコンビニと非常に相性が悪い職業です。
- コーヒー1本 150円
- おにぎり2個 300円
- スイーツ 200円
1日650円 → 月約20,000円 → 年24万円。
これはもはや「家賃クラスの出費」です。
✅ 3. 作業着・服・靴の無意識購入
- 汚れるから安物
- 動きやすいから追加
- 予備で念のため
この心理が積み重なると、
年間5〜10万円は軽く飛びます。
👉 対策は
「年2回まとめて買う」
これだけで無駄買いは激減します。
✅ 4. 職場の人付き合い飲み
- 送別会
- 歓迎会
- 愚痴飲み
- 上司の誘い
1回5,000円 × 月2回 = 年12万円。
👉 月1回までに制限するだけで年間6万円以上節約できます。
✅ 5. 交通費・ガソリン代の垂れ流し
- エアコンつけっぱなし
- 無駄なアイドリング
- 遠回り通勤
これも年間数万円単位で差がつきます。
■ ③ 福祉職がやるべき「支出を減らさない節約」
ここからが少しレベルアップした話です。
節約には2種類あります。
- ❌ 生活レベルを下げる節約
- ✅ 生活の質を下げない節約
絶対にやるべきなのは後者です。
✅ 電気・ガスは「会社を変えるだけ」
- 電気の自由化
- ガスの自由化
これを一度やるだけで、
何もしなくても毎月1,000〜2,000円下がることがあります。
👉 年間1〜2万円はほぼ確実に浮きます。
✅ キャッシュレス還元の最大化
福祉職は、
- 食費
- 日用品
- ガソリン
- 薬
など、固定支出が多い職種です。
これらをすべて
✅ クレカ
✅ QR決済
に寄せるだけで、
▶ 年間2〜5万円相当のポイント
が自然に貯まります。
■ ④ 「節約だけ」では資産は増えないという現実
ここまで読むと、
「いやいや、ここまで節約しても苦しいんだけど」
と思う人も多いはずです。
その通りです。
福祉職は、節約だけでは限界があります。
だからこそ必要なのが、
✅ ちいさな「増やす行動」
です。
✅ つみたてNISA・iDeCoは福祉職と相性が最強
- 少額スタートOK
- 自動積立
- 放置でOK
- 税金がほぼかからない
これは正直、
福祉職のために作られた制度か?
と思うほど相性がいいです。
月3,000円でも、
10年で数十万円〜100万円以上の差が出ます。
✅ 「節約+投資」のハイブリッドが最適解
節約だけ → しんどい
投資だけ → 危険
だから、
✅ 節約 → 投資の原資づくり
✅ 投資 → お金に働いてもらう
この2本柱が最も現実的です。
■ ⑤ 福祉職は「お金に無頓着」になりやすい職業である
福祉職の多くは、
- 人の役に立ちたい
- お金よりやりがい
- 利益より思いやり
こうした価値観で働いています。
それは素晴らしいことですが、同時にこうなりがちです。
- お金の話をすると悪い気がする
- 節約=ケチと思ってしまう
- 投資=ギャンブルと感じてしまう
しかし現実はこうです。
✅ お金がないと、やりたい支援も続かない
✅ 守りたい家族も守れない
✅ 自分自身が疲弊していく
**お金の知識は、福祉職にとって「最大の防御スキル」**なのです。
■ ⑥ 現場で働き続けながら「貯金が増えた人」の共通点
私が現場で見てきた中で、
同じ給料なのに「貯まる人」と「貯まらない人」には明確な違いがありました。
✅ 貯まる人
- 先取り貯金をしている
- 見栄にお金を使わない
- 情報収集をしている
- 投資に少額でも触れている
❌ 貯まらない人
- 余ったら貯金
- ストレス買い
- お金の話題を避ける
- 何も変えない
才能でも運でもありません。
「行動の差」だけです。
■ まとめ|福祉職の節約は「生きる力」そのもの
福祉職の節約は、
単なるお金の話ではありません。
✅ 家族を守る力
✅ 自分の心を守る力
✅ 将来の選択肢を増やす力
です。
✅ 今日からできる行動チェックリスト
- 先取り貯金を設定したか
- 使っていないサブスクはないか
- コンビニ習慣は減らせそうか
- キャッシュレス決済を活用しているか
- 小額でも投資に触れているか
1つでも「YES」が増えれば、
あなたの家計は必ず変わります。

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