
子ども手当×積み立てNISAの出口戦略と税金・名義の考え方
はじめに|「増やす」より難しいのは「渡し方」
前回の記事では、
子ども手当を満額、積み立てNISAで運用すると18歳で300〜400万円以上になる可能性がある
というお話をしました。
ここで次に出てくる疑問がこちらです。
- そのお金、どうやって子どもに渡すの?
- 税金はかからない?
- 親名義のままで問題ない?
実は、
「貯め方」より「渡し方」の方が失敗しやすい
と言われています。
この記事では、
- 積み立てNISAの名義問題
- 贈与税の基本
- 18歳時点でのおすすめの渡し方
- お金の教育としての活かし方
を、初心者向けに整理します。
そもそも積み立てNISAは「誰の名義」?
結論から言います。
▶ 親名義でまったく問題ありません
理由はシンプルです。
- 積み立てNISAは18歳以上が対象
- 未成年名義では利用できない
- 親が管理した方が安全
つまり、
子どものために貯めていても、名義は親でOK
ということです。
よくある誤解ですが、
「子どものお金なのに、親名義だとダメなのでは?」
という心配は不要です。
18歳で子どもに渡すと「贈与税」はかかる?
ここが一番気になるポイントだと思います。
贈与税の基本ルール
- 年間110万円までは非課税
- 超えた分に贈与税がかかる
つまり、
- 100万円渡す → 税金なし
- 200万円渡す → 90万円分が課税対象
となります。
じゃあ、400万円あったらどうする?
前回のシミュレーションでは、
18歳時点で 300〜470万円 になる可能性がありました。
この場合のおすすめは👇
方法① 数年に分けて渡す(王道)
例:
- 18歳:110万円
- 19歳:110万円
- 20歳:110万円
- 残りは教育費として直接支払う
→ 贈与税ゼロ
一番シンプルで安全な方法です。
方法② 教育資金として「直接使う」
実は、贈与税には強力な例外があります。
教育費は贈与税がかからない
- 大学の授業料
- 入学金
- 教材費
- 留学費用
これらを親が直接支払う場合、
金額に上限なく贈与税はかかりません。
つまり、
「子どもに現金で渡さず、
教育目的で使う」
これも立派な出口戦略です。
「一気に渡す」はおすすめしない理由
18歳でいきなり数百万円を渡すと、どうなるでしょうか。
- お金の価値がわからない
- 使い道を誤る
- 最悪、浪費して終わる
これは珍しい話ではありません。
お金は「経験とセット」で渡すもの
おすすめなのは、
- 一部を現金
- 一部を投資口座
- 一部を教育費
と役割を分けることです。
お金の教育としてのベストな渡し方
せっかく積み立てNISAで育てたお金です。
こんな渡し方がおすすめです
- 「これは君のために18年間育てたお金だよ」
- 「増えた理由、減ることもある理由」
- 「使ってもいいし、増やしてもいい」
と、ストーリー付きで渡す。
これだけで、
- お金への向き合い方
- 長期視点
- 自己責任感
がまったく変わります。
親がやってはいけないNG行動
❌「とにかく貯めて、黙って渡す」
→ 金額だけが独り歩きします。
❌「親の価値観を押し付ける」
→ 反発されやすい。
❌「投資=危険とだけ教える」
→ 思考停止になります。
積み立てNISAは「お金」より「考え方」を残せる
この取り組みの本当の価値は、
- 300万円
- 400万円
という金額ではありません。
本当に残せるもの
- 時間を味方につける考え方
- コツコツ続ける力
- 短期の上下に振り回されない姿勢
これは、親が背中で見せられる
最高の金融教育です。
まとめ|出口まで考えてこそ「成功」
- 積み立てNISAは親名義でOK
- 贈与税は年間110万円まで非課税
- 数年に分ける or 教育費として使う
- 一気に渡さず、意味を伝える
子ども手当×積み立てNISAは、
「貯める仕組み」ではなく
「未来を準備する仕組み」
です。

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