本当の自分ってあるの?

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僕は、自分の中では軸らしい軸があるような気がして生きてきたのですが、こと仕事が絡むと、「きっと自分にはもっと合う働ける場所があるはずだ」とか・・・「きっと天職が見つかるはず」・・みたいなことを考えてしまいます。

それはよっぽどしたいことや、できることが自分の中で明確な人にとっては当てはまるのかもしれませんが、実際はそんなに上手くいかないのが現実だったりします。

そんな時に見つけた本をご紹介しようと思ったのですが、内容よりも一部分にとてもしっくりくる文章があって、そこを中心にご紹介できたらと思います!!

「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法  佐野創太(退職学 研究家)

すごいタイトルですよね・・・Σ(‘◉⌓◉’)

なんかこれを読んでる姿を誰かに見られたら、「あっこの人辞めたいって思ってるんだ!」と確実になりそうです笑 でも、街行く人がこれをみんな読んでいたら、ちょっと「私と同じ人がいるんだ!」と安心できる人も結構いる気もするします笑

この本では大きく4つの項目に分けられます!

✅「モヤモヤ」の5つの原因

✅退職成仏ノート

✅人間関係の仕分けノート

✅明日への手紙

です! 本を読んで頂いた方が、丁寧に説明がありますし、事例なんかもたくさんあって理解しやすいので、興味のある方はぜひ本書を取ってもらえたらと思います!!

「モヤモヤ」の5つの原因

1️⃣学生時代の就活と違って、私たちは「孤独で複雑」な転職活動をする

基本的に就活生は大学卒業前に就職活動をします。その時、大学生の状況は多少の経済状況や環境は変わりますが、今から社会に出るという条件は同じはずです。そして結婚している人や子どもがいる人、莫大な資産を持っている人はそうそういないと思います。そういう意味では、横一列に近い状態での就職活動になります。

しかし、転職となると話は変わります。何回めの転職なのか、どれくらいで仕事を辞めたのか、持っているスキルや経験は?家族状況は?貯金はいくらある?転職活動できる時間はどれくらい?などなど、パッと出てくるだけでも、きっと環境や状況は人によって異なるはずです。

結果として生まれるのが、著者曰く「孤独で複雑な転職活動」なのです。誰も同じ状況ではないからこそ、理解できる人が少ない。そうなると相談しづらくなりますよね・・。

2️⃣「自己分析」や「自分探し」で自分がますますわからなくなる

僕も現在進行形で陥っているのですが、「自己分析」や「自分探し」を継続的に実施してしまいがちです。すること自体はきっと悪いことではありません。ただ、掘り下げていけば行くほど、「自分はこんな人間なんだ!!」と逆に自分を狭くしてしまうのではないかと思います。ブレることがいけないこと、身動きが取れにくくなるのです。

3️⃣転職支援サービスが「便利すぎる」から、モヤモヤを晴らせなくなる

転職サイトやエージェントについてもらうことが当たり前になってきていますが、とても優秀で自分の知らないことをたくさん教えてくれて、履歴書や経歴書の添削までしてくれます!

使わない手はないのですが、いくつか難点があります。それは「時間軸を相手に委ねてしまう」「安易に納得してしまう」「自分で努力ができにくくなる」という問題が発生します。

それは、自分軸で考えて動くということに関して言えば、そうあることが難しくなるのではないでしょうか。

4️⃣「最高の会社」はあっても、最高であり続ける会社はない

入社する時と入社後は、環境も人もどんどん変化していくということです。入社前に「私があなたの上司です!頼ってくださいね!」と言ってくれた人も、数年後には転職する可能性があります。その時は業績が伸びている会社も時代の流れで、売り上げが落ちることもあります。そうなってくると、「最高の会社」と思っていても「継続して最高の会社」であり続けることはとても難しいということです。

きっとそこが僕たちのお花畑の頭では、受け落ちているような気がします笑

5️⃣そもそも会社が「本音」を歓迎していない

本書では何度も「本音」というワードが出てきます。それは自分自身の本音と向き合った時に、現在の状況や「会社辞めたい」というループを本当の意味で抜け出せるという考えなのですが、そもそも会社という組織の中では、そういったものは歓迎されていないという現実を押さえる必要があります。

この5つの原因を理解しておく必要があると言われているのです。

退職成仏ノート

名前が恐ろしい感じもありますが、簡単にいうと「退職したいと思う状況や人に対して」「言いたいこと」「こうして欲しいこと」そして「私だったらこうするのに」や「こんな職場になったら良いのに」ということを具体化するノートのことです!!

僕もそうなのですが、基本的に「もう会社辞めたい・・」と思った時には、案外そういった具体化はできていません。「結局何が一番の原因で?」と聞かれてもしっかりと説明できないことが多いのです。ただ、その状態でもし会社を辞めたとしても、転職の面接で「前の会社はこうで・・」と愚痴を言ってしまい、転職活動自体が失敗する可能性を含んでいることを教えてくれえています。

しっかりと自分の「イライラや悲しみ」の原因を明確にして、次に進む時には成仏させておきしょうということです!!

実際にやってみると・・思ったよりも「ああだこうだ」書いている自分が出てきて「ちょっとねちっこいなぁ」と自分に対して俯瞰して思いました。゚(゚´Д`゚)゚。

人間関係仕分けノート

会社を辞める原因の不動の1位は「人間関係」です。人間関係さえ良ければ、多少の無理難題は跳ね除けられるのが人間のすごいところです!それは給料という対価もしっかりともらえている体と思います。

その「人間関係」を「つながり」と「しがらみ」に分けて行こうというノートです。

「つながり」=自分にとってプラスに働く人間関係

「しがらみ」=自分にとってマイナスに働く人間関係

面白いところは、人間も移り変わるし、自分自身も移り変わります。考え方も方向性も感心も興味を変わります。変わっていく中で、「つながり」→「しがらみ」にかわることもあれば、「しがらみ」→「つながり」に変わることもあるということなのです。

これを現在進行形でまとめることで、「会社を辞める」「関係に何かを感じる必要があるか」の判断基準になるということです。自分に取って、大切な関係性と思っていたものが実は「しがらみ」だっと時の爽快感と残念感も半端ではないですが、しっくりくる感覚もまた決断には必要だと思いますΣ(‘◉⌓◉’)

明日への手紙

何かの歌のタイトルみたいですね笑

実際は、転職活動の時に、自分の本音を隠さずに言えるようになることが目的なります。「手紙」という形式に本音を落とし込むことに寄って、文体や言葉遣い、わかりやすさなど、いろいろな要素が必要になります。それでいて「本音」を感情的にならない方法で人に伝えられるようになるというメリットがあるようです。さらに言えば、「自分を俯瞰してみる」練習やそう言った印象を相手に与えられる可能性もあります。

これについて、まだ実践できてはいないのですが今後取り組んでみたいと思います( ^ω^ )

本当の自分について

そのなかでの一文が心に残っているのでご紹介します!

「分人主義」という考え方です。

第120回芥川賞を受賞した「日蝕」の平野啓一郎氏の提案している考え方です。

すべての間違いの元は、唯一無二の「本当の自分という神話である。すこで、こう考えてみよう。たった一つの「本当の自分」など存在しない。裏返しして言うならば、対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて「本当の自分」である」

めちゃくちゃしっくりきました!!!!!

自分に取っての理想もしくは「本当の自分」を追いかけてきましたが、いろいろな状況や人と接した時に出てくる姿、すべてが「本当の自分」要は複数の姿があって然るべき と言う考え方です。

確かに、妻と接する時にちょっと優しくしようと思うのも、子どもと接する時に笑わそうとするのも、仕事の同僚に話聞きますよオーラを出すのも、店員さんに良いお客さんと思ってもらおうとするのも、実家で横柄な態度をとるのも、すべて「本当の自分」です。

きっとそれを1つの存在に落とし込めようとするから、心が破綻するんだと改めて思いました!!

たくさんの「本当の自分」の中から、この自分は無理してるなと思ったら離れてみるのも大切かもしれません。

そんな風に「一人」「また一人」と本当の自分と改めて出会うきっかけをこの本にいただいた気がしました!!

結局「辞めてはいない」のですが、以前よりも少しだけ心のモヤモヤが晴れたような気持ちです( ^ω^ )

もしよかったら手に取ってみてくださいね🎵


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